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夏目漱石の小説「坊っちゃん」の中で 『マッチ箱のような汽車』 と称されたことから坊っちゃん列車と呼ばれるようになった明治時代のミニSL(全長わずか3.9m)が、観光用の「SL型ディーゼル路上列車」としてリメイクされ、松山の街を元気に走り回ってます。 この列車、GPS付きなんで坊っちゃん列車どこぞな?を見れば現在位置も解ります。(IE5以降でないと正常に見られません。IEコンポーネントを使うタブブラウザでもダメなようです) 普段この線路を走っている伊予鉄道の路面電車(「市内電車」といいます)は、全て1両編成で車体が前後対称な構造なので、終点に着けば後ろの運転席を前にして、そのままなにごとも無く来た線路を戻っていきます。 が、前後非対称な汽車はそうもいきません。どうしても 「車体前部を進行方向に向ける」ことが必要です。 転回する設備のまったくない前後対称電車用の線路で、転回が必須のSL型ディーゼルはどうするのかと言いますと… このように、終点を通り過ぎたあと客車を切り離して副線路に待避した機関車は、内蔵した油圧ジャッキを使って線路上でジャッキアップします。棒1本で線路上に数センチ浮き上がるんです。 そして車掌さんに人力で180度、くるりんと向きを替えてもらい、回頭→着地→副線路をスイッチバックして客車(これは前後対称構造)と再合体。 詳しくは坊っちゃん列車プロジェクトの「坊っちゃん列車の転回」をご参照ください。なお、上掲写真は路線東端となる道後温泉駅での転回手順ですが、南端の松山市駅前、西端の古町駅ではそれぞれちょっと異なる手順で転回しています。 この(些か苦肉の策かと思われる)「自力ジャッキアップ機構」はこの列車の秘密兵器で、かつての脱輪/脱線事故のときもこの機構で自力ジャッキアップ→そのまま線路に復帰したという逸話があったりします。